１４日の田村市大越町でのコンサートを終えてから、その日の夜は、昨年復興応援コンサートで初めて訪れた南相馬市の勝縁寺へ行きました。

今年も広島のご住職様方が復興支援で訪問されていて、私も出来ればコンサートをさせていただきたかったのですが日程が合わず、夜の懇親会には参加出来る時間が取れたので、すぐに向かいました。

田村市から南相馬市への車移動、２月にカーナビを更新していたので道中問題なく行けるだろうと思っていたら、途中大熊町と富岡町で、カーナビには情報が入っていない通行止めがたくさんあり、数ヶ所遠回り遠回りで、南相馬市へ辿り着けるのだろうか？と一瞬思うようなそんな気持ちにさえなりました。

そして、その出発前にチームＫのお一人が、「今は富岡町のところで常磐自動車道が繋がってるからまっすぐ行けるようになってる」とポロっと言われていたのを思い出し、カーナビのガイドを一旦止め、標識を頼りに富岡インターチェンジでなんとか常磐自動車道へと行くことが出来ました。

道中、双葉町と浪江町を抜けるのですが、やっぱり除染された土の山がとにかくたくさん、たくさん、ありました。そして、１軒１軒の玄関先にバリケードが設置されている所もあって、野生動物や盗難対策なのかなぁと思いました。

そして、勝縁寺に到着。

本堂では、安藤けい一さんによる「ひとり人形芝居」が上演されていて、途中から鑑賞できました。一人で操っているとは思えない動きがあって、びっくりでした！

そしてその後、境内で場所を移して懇親会。

昨年もお会いした方々との再会がとても嬉しいものでした。

「仮設住宅に暮らして初めて幸せを感じた」とお話くださった方とも再会しました。

私は、昨年４月のその復興応援コンサートから１年、各コンサート会場で被災地のお話もさせていただき、そこで得た学びが私の活動の軸にもなっていました。なので、その御礼をお伝えしたかったので、今回コンサートは出来なくとも、会いに来たかったのです。

その女性はとても元気にされていて、今も御主人は外で働き続けておられるとのことでした。

そして、今回初めて参加されたという方や、昨年はお話出来なかった方からも、いろんな現状をお聞きしました。

来年４月からは戻れる地域だそうですが、戻ってみてもどうなるのだろうかという不安。そんなにみんなが戻ってくるとは思えない現状。

そして元々家があった場所は津波の被害があった場所だから、少し離れた小高い場所に地域が移る計画だが、業者が足りず、３年待ちだという場所もあると。

昨年よりは少し復興の兆しは感じる今年ですが、でもやはり、スムーズにはいかない様々な状況が浮上してくるのも現実です。

そして、その会場でＣＤプレイヤーでカラオケ音源を流し、皆さんに歌詞カードをお配りして、一緒に童謡を歌いました。

やっぱり私は歌を一緒に歌う場を提供出来ると、ホッとします。自分の役目が果たせたような気持ちになります。

皆さん喜んでくださいました♪

またコンサートしてくださいね、というお声もいただいたので、また実現出来ることを願っています。

上の写真は、人形劇をされた安藤けい一さんの琵琶の演奏シーン。初めて琵琶の音色を聴いたという方もいらっしゃり、貴重なひとときでした。

とても有意義な懇親会。参加させていただいて、本当に良かったです。

有り難うございました。