10月23日、浄土真宗本願寺派山口教区主催により、「受け継がれるお念仏の心広がるご縁」として、祖父のビデオ上映、母の講演、そしてちひろコンサートの3本立てを開催していただきました。
祖父の東昇(ひがしのぼる)。
祖父が日本第一号の電子顕微鏡を完成させた時の写真も。第一号はこんなに大きなサイズ。
そして母の講演。祖父にそっくりになってきました。
最後にコンサート。
主催者から花束もいただき、
幼稚園の恩師からも。とても想い出深い、大好きな先生。今もずっと応援してくださって、本当に嬉しいです。
2人揃ってのステージは、有難いご縁でした。
祖父は、ノーベル賞候補にまで選ばれた時もあった科学者でありながら、念仏者として往生しました。
そこには、祖父の母親のお念仏の心があり、そして科学を追及すればするほど、人間にとって本当に大切な視点は何か、科学の在り方に警鐘を鳴らした、1人の人間として生きた姿があります。
金子みすゞさんの詩の中で、個人的に一番好きな詩が「空いろの花」なんですが、その詩は、女の子がお空をずっとずっと見つめていたら、空いろの花になったお話で、
「どんなにえらい博士より、ほんとの空を知っていよ」
という言葉が出てきます。
祖父は、博士でありながら、研究室で研究する「空」ではなく、ほんとのこの世の「空」を見つめていた人間だったと思います。
この詩に出合った時、祖父のことを想い浮かべたわけではありませんでした。
自分の心に響く詩として、大好きな詩。ずっと自分の音楽を見つめていきなさい、とみすゞさんに言ってもらえたような感覚を覚えた詩。
でもそれが、今改めて、祖父の大切にしていた心に繋がるものを感じます。
自分では気づかない心のどこかに、受け継いできた心が繋がっている。
それは、みんながそうだと思います。
自分の中に宿っている、たくさんのたくさんの命の一粒一粒。
それをまた、出遇う方々と分かち合っていきたい。
おじいちゃん、おばあちゃん、有り難う。
そして、両親に、感謝です。
この貴重な機会を与えていただき、主催関係者の皆さまに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。有り難うございました。