私のコンサートで最多で開催しているコンサートが、大分県中津市本耶馬渓町西谷地区でのコンサートです。12回!ある1年を除いて毎年です。すごいことだと思います。
会場となる西谷公民館は閉校となった西谷小学校が公民館となっていて、名称も「西谷ふるさと村」と呼ばれています。その村長(館長)さまからまずはご挨拶があり、継続することの大切さ、有難さをお話されました。
第一部開演。
コンサートの2日前に実行委員会のお一人から電話があり、
「ねぇ、ちひろさん、西谷小学校の校歌をさぁ、当日、やってくれないかなぁ。中津市のホームページに全部の小学校の校歌が聴けるようになってて、楽譜はないんだけどね、、」という内容。
それはいい話だ!と思い、校歌なのでそんなに難しいメロディではないだろうと早速聴いてみました。すると、伴奏がない、メロディだけの試聴音源。私の独断の伴奏でいいですか?ということで、メロディを楽譜におこし、伴奏をつけて当日披露。
実行委員会の皆さんに前に出てきていただいて、お客様には歌詞を配る。
西谷小学校の卒業生もいらっしゃるので、会場には歌声が大きく響きました!
とても素敵な時間でした。
これがまた、校歌のメロディが覚えやすく頭に残りやすい!ラジオでも話しましたが、ずーっと、実は今日までも、ずっと、この校歌が頭から離れません(笑)
そして西谷から生まれた歌「風薫るふるさと」も会場全体で歌いました♪
第二部。
最後は花束もいただいてアンコールも!
「マ~~イウェイ~~~~イ♪」
会場では西谷の新米も販売され、すぐに完売!きゅうりやかぼす、栗、西谷の幸満載!
私も有難く、美味しくいただいております。
12回という開催数。その年月はやはりとても長いものです。主催者の方々の想いは、やはり過疎化していくこの故郷・西谷、毎年のこの行事を通して帰ってきてほしい。西谷に足を運んでほしい。その想いだと思います。
小学校の校舎も老朽化が進み、その心配もあります。
時代の流れと共に、故郷は少しずつ変わっていく。でも、その中で変わらないものが、その故郷で過ごしている人々の心、故郷を離れていても、帰ってきた時にいてくれる人々の姿ですね。
矢崎節夫先生が作詞してくださった「沖家室ふるさとーわたしの島ー」の歌詞にありますが、
振り返ればいつも、あなたがそこにいる
それが故郷ですね。
この日も、西谷での再会で、いろんな想いを感じました。会場から少し離れた喫茶店「音猫」さんで、常連の皆さまと少しのティータイム。
風薫る西谷の余韻、12年のいろいろな薫りが、自分の心に静かに漂っています。