東日本大震災から5年。
この5年の復興の道は、私たちそれぞれの心にどう映っているのだろう。
今年もまた4月に、5回目となる復興応援コンサートで2週間ほど、福島県に滞在してくる。毎年、1年1年違った状況を目の当たりにする。
そして今年は、既に現地からこれまでとは違う葛藤や問題を聞いている。私の立場は毎年変わらないけれど、被災地では同じ仮設住宅でも毎年変化がある。訪ねる側としては、しっかりと受け止めて現地に入らなければ、心の温度差が生じてしまう。
金子みすゞさんの「こだまでしょうか」がCMで流されたことで、多くの人の心にみすゞさんの心が注がれた。
そのみすゞさんの詩を歌うことで私は、日ごろ有難いご縁をいただいているのだから、何か被災地の役に立つことをしなければと、自分が行くべき時はいつかを考えた。
大震災から1年経った時、その時が整った。
その時からこれまで、福島県で出遇った方々とのご縁は、私にとって本当に特別なものになっている。
各地でのコンサート会場でもお話するようになった復興応援コンサートでの出会いのエピソード。それは、私たちが何を大切に見つめて生きるべきなのかを、教えてくれる。
3.11
離れて暮らし、被災していない立場であっても、私たちはこれからもみんなで、この復興の道を見つめ、考え、心寄り添うことを心がけていけたらと思う。
そしてその心で、自分が出来ることをしていきたい。
それぞれの立場で。
それぞれの場所で。
また4月、しっかりと自分の心で、現状を見つめてこようと思います。