今日は、金子みすゞさんのご命日でした。
毎年この日は、改めてみすゞさんに想いを馳せ、512編の詩を遺してくださったことに感謝する一日になります。
亡くなる年の2月まで、最愛の娘ふさえさんの言葉を記録していたみすゞさん。
そのまとめた手帳「南京玉」(JULA出版局より)を読むと、当時のみすゞさんとふさえさんの様子が、本当によくわかります。
少し、ご紹介します。
昭和5年のお正月に記された中に・・・。
オ母チャン、ネンネシタライヤン、
暗イトキ、ネンネスルノヨウ。
これを読むと、みすゞさんが体の具合が悪く、昼間から横になっていたことがわかりますね。
同じく昭和5年の2月に記された中に・・・。
ホトケサマ
アッチコッチピカピカ
リンゴ、マダ食ベテナイネ、
ホトケサマハ、ポンポマダフクレテルッテ。
とあります。
かわいいかわいいふさえさんの言葉を、みすゞさんは病気ながらも大切に大切に綴っていったんですね。何気ない会話を、347個も記している。
みすゞさんは何よりも心を大切に生きた。心を綴る言葉を大切に生きた。
それを、これからも、心丁寧に、伝えていきます。