「教育フォーラムin光」にてちひろブログ

[投稿日] 2015年08月24日 [カテゴリー] CONCERT, ちひろのこと, 金子みすゞ(みすず) コメント (0)

8月21日は、山口県光市で教職員とPTAの方々が参加される「教育フォーラムin光」が開催され、その教育講演として、ちひろトーク&コンサートをさせていただきました。

今回のコンサートのテーマ。みすゞさんの詩は人生の哲学書です。

今回のコンサートのテーマ。みすゞさんの詩は人生の哲学書です。

最初は地元小中学校の発表。内容がとても中学生とは思えないほどに立派な言葉もあり、控室で感動しておりました。

最初は地元小中学校の発表。内容がとても中学生とは思えないほどに立派な言葉もあり、控室で感動しておりました。

ロビーではたくさんの絵画作品も展示。

ロビーではたくさんの絵画作品も展示。

これは「鯨法会」を歌っているところですが、背景の海がとても素敵です。

これは「鯨法会」を歌っているところですが、背景の海がとても素敵です。

この日も、東日本復興応援コンサートのエピソードをお話し、童謡「ふるさと」を皆様と一緒に歌いました。

この日も、東日本復興応援コンサートのエピソードをお話し、童謡「ふるさと」を皆様と一緒に歌いました。

「私と小鳥と鈴と」手話で分かち合います。

「私と小鳥と鈴と」手話で分かち合います。

明るいほうへ!

明るいほうへ!

心こもったお礼のお言葉をいただいて。

心こもったお礼のお言葉をいただいて。

山口県に生まれ育った童謡詩人金子みすゞ。しかし、山口県でも知る人ぞ知る存在でした。30年前に金子みすゞ全集がJULA出版局から出版され、じわじわと広がり始めました。生誕100年の2003年に金子みすゞ記念館が建てられて一気に長門市としてのPRも盛んになり、あの東日本大震災直後、テレビCMで「こだまでしょうか」が放送される。

お客様からもよく、「金子みすゞは今、甦るべきときに甦ったんでしょうね。みすゞさんの詩の心は、当時としては先見の眼がありすぎて、早すぎたんでしょうね」という言葉もいただきます。

当時でももちろん、西條八十に「新人の中の巨星だ」とまで賞賛される存在にまでなる。しかし、運命というものはせつないものです。もちろん、みすゞさんが生きておられる時に、今のように全国で愛される作品になって、彼女がそれを知りながら人生を全う出来ていれば、彼女も倖せな気持ちでこの世を終えることができたでしょう。しかし、もしそのように昭和初期の時代に既に広がっていたとしたら、現代の私たちは、ここまで彼女の詩を学ぶ機会を持たなかったでしょう。

金子みすゝの心は、いつまでも相手のために寄り添ってくれる、求める時に現れ、時に光となり、時に陰となる、慈しみ深い存在です。

みすゞさん、ありがとう。

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