昨日５日は、山口県岩国市の、錦帯橋すぐ近くのお寺さま、西福寺にてコンサートのご縁をいただきました。２回目のご縁です。

昨日は、前ご住職様・熊谷宗圓先生の１周忌法要の日で、法要のあとにコンサートでした。熊谷先生にはお寺コンサートだけでなく、幼稚園協会でのコンサートのご縁もいただいていたりと、生前とてもお世話になっていた方でしたので、昨日のコンサートはまた改めて、その出遇いに感謝の気持ちも大きくなってのひとときでした。

第一部。金子みすゞの詩「大漁」「星とたんぽぽ」「さびしいとき」そして、童謡から「夏の思い出」「赤とんぼ」「ふるさと」を。

皆さんとの童謡の合唱もとても歌声が響き、熊谷先生が岩国市の音楽界を引っ張っておられた、そのお心が本堂に響き渡ったようにも感じました。「ふるさと」を歌う時には、ステージ前で指揮をされている熊谷先生の姿が浮かびました。

そして第二部。

歎異抄から２曲、そしてみすゞさんの「私と小鳥と鈴と」「明るいほうへ」。ラストソングは、「マイウェイ」。後から、前坊守様が「マイウェイは（主人が）大好きな歌だったんですよ。カラオケなどはほとんどしない人でしたが、何かの時に歌う曲は、マイウェイでした。だから感激で涙が溢れました」とおっしゃっていただき、とても嬉しい思いでした。

そして、アンコールは２度も♪♪

ミュージカル「アニー」主題歌トゥモローと、愛燦燦を。

こうして、コンサートは終演。

ご門徒の皆さまと４年ぶりの再会となったこのコンサートのご縁も、とても有難いものでした。

「今度はもったいないからたくさんの人に聴いてもらえるように、市民会館とかでやってもらわんと！」というお声もいただいたり、ご住職様もバンドを組まれていて、そしてこの西福寺の染香幼稚園でも「私と小鳥と鈴と」を園児の皆さんが歌ってくださっているというこもあるので、次回のご縁が叶うときには、ぜひ共演しましょう～と、終演後の話も盛り上がりました☆

そして、一つとても素敵なエピソードをご紹介します！

本堂後方の壁にある、大きな古い掛け時計。

下から見上げると大きさが分かりにくいですが、人の背丈ほどもあるサイズ。

これは、熊谷先生がお生まれになった時に建立されたこの本堂に、その時から掛けられた時計だそうです。

いつも、熊谷先生がゼンマイを巻いて、この時計はずっと時を刻んでいたそうですが、熊谷先生が亡くなられた直後、この時計は止まって、ゼンマイを巻いても動かなくなったそうです。

そう、「大きな古時計」の歌詞、そのままのエピソード。

とても感動しました。

その後、修理に出して、ゼンマイを交換し、また息を吹き込まれたこの古時計。今は、ご住職様がゼンマイを巻いておられるそうです。

この時計だけでなく、いろんな電化製品が、熊谷先生の亡くなられた後、次々に故障したそうです。きっと、熊谷先生が大切に思っておられたその心が通じていたんですね。

心や念、それは見えないものですが、通い合い、のこっていくもの、なんですね。改めて実感します。

だからこそ、ぬくもりある優しい心を、そしてまわりの倖せを願う念を、ずっとずっと遺していけるように、その遺していくバトンを繋ぐ、１人でありたいと思います。

熊谷先生からのご縁、多くの方々とそのご縁に感謝の気持ちを分かち合えた一日でした。

有り難うございました。