4月25日は、全8ヶ所開催の復興応援ちひろコンサートの最終日、場所は郡山市富田町にある、富岡町生活復興支援センター<おだがいさまセンター>。
ここは現在約400名の方が避難生活をされておられる仮設住宅にあるセンターです。今年は4回目となる訪問になりました。
こうして、最終日も無事に終演し、会場後ろでは、みすゞさんカレンダーも皆様にお渡しして、握手を交わして言葉を交わして、また来年と言いながらお別れしました。
「また1年頑張れるよ」という力強い言葉が、今も心に響いています。
会場機材の撤収などには、ココラジのリスナーの方も駆け付けて手伝ってくださったり、みんなの輪が大きな一つとなって、感激のひとときでした。
今年、東日本大震災の被災地は震災から5年目となり、復興が一歩一歩進んではいる、それは昨年よりも実感しました。
けれど、そこから新たな問題が生じ、それが精神的に圧迫していることも感じました。その中でも、希望を心に、人と人のふれあいを大切に生きていらっしゃる被災地の方々と出遇いました。人生の学びをたくさんたくさんいただきました。
物やお金、それも私たちには大切なものです。けれどそれ以上に、失ってはいけないものが、心と心のふれあいです。心が通じ合う、誰かの役に立っている喜びを求めるのが人間だと思います。
被災者の中では、「ボランティアに来てもらって『ありがとう』と御礼を言う立場が多い中、自分も誰かの役に立ちたいと思う気持ちが膨らんできている」と伺いました。
「お互い様」の関係が、私たちは嬉しいものです。
私はこうして復興応援コンサートをボランティアで続けている中で、現地から喜ばれ求めてくださることも、もちろん続けていく理由の一つですが、自分も多くの学びをいただいている感謝の気持ちがあるから、続けられます。
私の音楽人生の志を、大きく変えてくれた出遇いです。
福島の皆さま、そしてコンサートに携ってくださった関係者の皆さま、全国各地でエールを送ってくださった方々、本当に有難うございました。
またこれから1年、この学びをコンサート各地で分かち合っていきたいと思います。