今日は、自宅のお仏壇にお線香をあげ、黙とうしました。
新聞、テレビ、インターネット、あらゆるメディアで、東日本大震災後の特集が見受けられます。
津波に襲われた当時、無我夢中でビデオに撮った画像を、やっと今見ることが出来るようになった被災地の方の心の変化。
自分が生き残ったことへの罪悪感から、なんとか頑張って生きようとされる被災者の方もいる。大きな壁にぶち当たったとき、逃げることは出来ない。なぜなら、あの時亡くなった人がいるんだからと。
この4年間、ずっとずっと、心の葛藤の行き場、生きる意味の生き方への模索に苦しんでいる被災者の方々の姿がそこにあります。
苦しみは、1人で背負うのではなく、分かち合っていきたい。
これからも、被災者だけの時間の経過ではなく、みんなで同じ時を乗り越えていこう。
金子みすゞさんの詩から
学校
――人におくる――
氷がとけたら
みずうみの
底に学校は
あるでしょう。
葦の葉かげに
映って揺れた
赤い瓦よ
白壁よ。
葦は枯れ
学校はあとなく
なったけど、
氷がとけたら
みずうみに
むかしの影があるでしょう。
葦が青めば
その底で
鐘のなる日も来るでしょう。
(金子みすゞ童謡全集「さみしい王女」より)