岡山にて初コンサートちひろブログ

[投稿日] 2008年05月17日 [カテゴリー] CONCERT コメント (0)

今日は、岡山での初コンサートを無事終えて帰ってきました。
岡山の山陽新聞にそのイベント告知の記事が載り、そのおかげで会場はほぼ満員。
「キチガイの一日」と題された映画の上映とトークセッションとコンサート。
映画の主人公で統合失調症の吉沢さんが、以前NHKのラジオやテレビで私の歌が流れたのを偶然聴いたことにより、今回のご縁につながった。
映画の監督は私と同じ京都の花園大学卒業。吉沢さんが「ちひろさんの歌がいい」と何度も周りの人に語っていたとき、花園大学の同窓会誌に私の紹介記事が載った。そしてそれを監督の山本明子さんが目にし、「あ、この人が吉沢さんが言っていた人だ!」と。そしてその時思ったそうです。「これは映画とコンサートを一緒にしなさいということだ」と。
そしてすぐにお手紙が届き、私はその映画タイトルに衝撃を受けた(キチガイとは今は差別用語と言われ使われなくなったため)が、お手紙の内容に感動し、すぐにOKの返事を出した。
映画の中でも吉沢さんは言う。「『統合失調症』という病名は私にはしっくりこない。僕は人よりも『気が違う』から『きちがい』のほうがしっくりくる。」と。
私はその言葉ではっとした。そして気づいた。
そうか、差別用語というのは、差別する心があるから差別用語になるのであって、元々の言葉の意味は、そのままをただ単純に表現した言葉に過ぎない。だから、吉沢さんがしっくりくるというのは、ただ自分が多くの人よりも「気が違う」(気分、気持ちのあり方が人よりも様子が違っている)から、キチガイと表現するのがしっくりくるだけなんだ、と。
私は映画の中の吉沢さんが、ただ純粋に生きていることに感動した。そこには差別用語で区別された「キチガイ」は存在せず、ただ気が違う吉沢さんが、穏やかに、そして熱く、存在していた。
今日のイベント最後の私のコンサートでは、その吉沢さんの生き方が、より一層みすゞさんの詩の心を深く伝えてくれたように思えました。
私と小鳥と鈴とは、最初は私だけが歌いましたが、最後にもう一度ステージに吉沢さんを呼んで、吉沢さんもマイクを持って一緒に歌いました。客席の方々は手話をして、そして歌える人は歌ってくださいました。
その空間こそが、みすゞさんが望んでいた世界に思えました。みんなちがってみんないい。本当に、みんな違って、みんないいんです。ね。
吉沢さんは、自分を「ぼくは感動が薄いんです」と言っていた。けれど、トークセッションで司会者から「吉沢さんはちひろさんの歌のどういうところがいいと思われたんですか」との問いかけに、歌を知ったエピソードを話しながら、言葉に詰まったとき、目には涙がいっぱいだった。私はそれで充分だった。
吉沢さんに感謝。そして山本さんに感謝。そして、スタッフの皆さん、会場の皆さんに感謝。
会場には思いがけないサプライズなお客様もたくさんでした。フランス旅行で知り合ったご夫婦。同級生。山口から偶然今日岡山で同窓会だったから来れたという方・・・。
私はまた今日も、みすゞさんの詩を通して、たっくさんの幸せをいただきました。皆さん、ありがとう。ピアノ伴奏で横浜から駆けつけてくれたかなみちゃんも、本当にありがとう♪

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